3岡山県倉敷市｜不動産売却にかかる費用（瑕疵保険と中古戸建てのインスペクション）

倉敷市で不動産（土地・建物等）を売却する場合で、

中古戸建て（住宅）を売却する場合は、

瑕疵保険に加入できるかどうかが、

重要なポイントの一つになってきます。

 

中古戸建てを新築戸建てよりも価格が安い反面、

中古ゆえの何かしらの欠陥（瑕疵）

が隠れているかもしれません。

その瑕疵を保険でカバーして中古物件の

流通を加速しようという制度が瑕疵保険になります。

 

日本は世界に比べて、住宅でも自動車でも、

まだまだ新築・新車神話が強く、

中古市場が未成熟だといえます。

 

しかし、人口減少や給与所得が増えない

ことによる、実質的な可処分所得の減少。

（世界は経済成長して、所得も伸びるのが普通）

 

それでいて割安でお手頃な中古住宅を

買わないのが、今の日本の状況です。

 

そんな状況を打破し、日本に住む人々が、

現在の可処分所得でも、より良い暮らしを

するためのカギになるのが、

中古市場の活性化と中古物件の活用と

政府も考えているようです。

 

今後さらに増えていく中古物件に、

誰も住まなければ、空き家が増えていきます。

 

しかし、その物件に人が住むことになれば、

社会にとってマイナスである空き家が減り、

割安な中古戸建てで、住宅を確保することで、

限りある可処分所得の内、

大きなウエイトを占める住居費を抑えられたら、

趣味や旅行など他にお金を使えることになります。

そうなればお金が回り、社会にとって、

プラスになるというのが、

中古住宅市場の活性化のようです。

 

※昨今の物価高やロシアによるウクライナ侵攻も

中古市場へのシフト転換の必要性を

浮き彫りにしています。

 

話を戻しますが、中古戸建てを

売却しやすくするツールが、

中古住宅の瑕疵保険になります。

 

そんな中古戸建てを売却するには必然にも思える

瑕疵保険ですが、その建物で加入するには、

条件があります。

 

大きく分けて、

・雨漏りしていないこと

・建物が傾いていないこと

・外壁などにひび（クラック）などがないこと

 

それらが顕著であれば、

インスペクション（建物状況調査）を

受けることなく、そういう物件として、

それなりの価格に抑えて売却するか、

建物を解体or解体する費用を引いた価格で、

土地として売却するかということになります。

 

しかし、仮に耐震診断適合証が取れた場合は、

その建物はお墨付きとなり、

また、瑕疵保険にも加入できますので、

買う側にとっては、

安心して購入することができます。

 

そのお墨付きを得るためにプロに

診断してもらうのが、インスペクションです。

 

インスペクションの費用は、

状況によって違ってくるとは思いますが、

概ね10万円前後になります。

 

安心して購入できる建物であると

アピールするために売主側でインスペクションの

費用を出す場合もあります。

 

気に入った物件を安心して購入できるのか

調べるために買主側で費用を出す場合もあります。

 

インスペクションの診断結果が、

瑕疵保険に加入できないとなった場合でも、

建物を加入できる状態にするための

耐震工事等をすれば耐震診断適合証明書

を取得することができます。

 

この耐震工事も内容によって大きく違ってきますが、

ある程度大きな金額が必要になる可能性が高いです。

 

中古住宅を買う側にとって、他に重要なものとして、

住宅ローン減税というものがあります。

 

既存住宅の住宅ローン減税の条件

（いずれか一つ必要）

 

〇築年数

・マンション等の耐火建築物　築25年以内

・木造等の耐火建築物以外　　築20年以内

 

〇住宅性能評価書（耐震等級1以上）の取得

 

〇耐震診断適合証明書の取得

 

〇既存住宅売買瑕疵保険（瑕疵保険）の加入

 

中古の戸建ての不動産を売却する際は、

買う側の事情に立って売却戦略を立てることが、

より良い不動産の売却取引につながります。

 

不動産の売却を検討されている方は、

参考にしてみてください。